猫の糖尿病の症状・治療法・治療費~わが家の場合~

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猫にも糖尿病があることをご存知でしょうか?

インスリン注射をする点は人間と同じ治療法なのですが、猫の場合、糖尿病が重症化して起こるケトアシドーシスや低血糖は、命に関わる症状なので注意が必要です。

この記事では、筆者の飼い猫が糖尿病でかかった1年間の治療費や、ケトアシドーシスの症状、日々の生活の変化についてまとめました。

結論から言うと、糖尿病が治ることは難しく、猫が寿命まで生きるためには飼い主のサポートは必須です。

治療費は、動物病院によって変わりますが、年間15~20万円ほど。

わが家の飼い猫は、糖尿病性ケトアシドーシスになりましたが、治療から1年経った今は、インスリン治療のみで元気に走り回っています。

愛猫が糖尿病と診断されて不安を抱えている飼い主さんは、今後の見通しが少しは立つかもしれませんので、ぜひ最後まで読んでいってください。

猫が多飲多尿で受診したら糖尿病だった

「猫が糖尿病性ケトアシドーシス
で寝ている様子」のイメージ画像


飼い猫がよく水を飲み、おしっこの量が明らかに増えたことで、受診したところ「糖尿病」と診断されました。

糖尿病とは、体を動かすエネルギーとなる「ブドウ糖」が体内で吸収できず、おしっこと一緒に出てしまう病気です。

糖尿病には、1型と2型があります。

1型は、糖を分解するのに必要な「インスリン」が、すい臓で生産できていない状態です。

2型は、インスリンは分泌されているものの、何らかの理由で働きが弱いなど体の中で効かない状態になっています。

うちのコは恐らく2型なのですが、診断後1ヶ月も経たないうちに、糖尿病の恐ろしさを思い知らされました。



糖尿病が悪化してケトアシドーシスで入院

血糖値をコントロールするためには、猫もインスリン注射が必要で、糖尿病と診断されてから自宅で1日2回の注射をしています。

ところが糖尿病発覚から数週間後、飼い猫が糖尿病の進行による「ケトアシドーシス」を発症しました。

当時まだ8歳…みるみるうちに衰弱する様子に不安が募るなか、回復してくれると希望を持って、集中治療のため入院をお願いしました。



ケトアシドーシスとは?

「糖尿病性ケトアシドーシス」とは、「ケトン体」という有害物質が体内に蓄積され、食欲不振や重度の脱水症状を引き起こし、治療をしなければ死に至る状態です。

インスリン不足などでブドウ糖が吸収できない状態が続くと、エネルギー源の代わりとして、体は脂肪を燃やし始めます。

脂肪を分解する際に産生されるのが有害物質であるケトン体で、尿からの排出が追いつかなくなり、体内に溜まっていくのです。

うちのコの入院治療は、点滴で体内を循環させて、とにかく早くケトン体を排出することから始まりました。

入院4日目でやっとケトン体が検出されなくなり、点滴と注射器による給餌・インスリン投与を繰り返し、自力でご飯を食べられるようになったのは、入院6日目のことでした。

退院後も運動能力低下(走れない・ジャンプできない)などの後遺症があり、回復に時間がかかったので、ケトアシドーシスは猫の体へのダメージが大きいことを思い知らされました。


ケトアシドーシスの症状とは?

ケトアシドーシスを起こした時のわが家の飼い猫の症状は、以下の通りです。

  • 目の瞬膜が出たまま
  • ゲップを頻繁にする(吐き気?)
  • 温かい所と涼しい所を行ったり来たりする(体温調節ができていない?)
  • 水やご飯の前で座り込む(でも食べない)
  • 足元がフラついている
  • 鳴かない
  • 痩せていく(背中やお尻の骨が出てくる)
  • 長時間寝ることがなくなる(落ち着きがなくなる)


様子がおかしいと受診してから、日帰りで3日間点滴治療を受けていましたが、半日治療では追いつかなかったようで、どんどん衰弱していきました。

入院をお願いすると決めた時は「もう家に帰ってこられないかもしれない」可能性がよぎり、ぐったりしている飼い猫の前で号泣したことを覚えています。

ケトアシドーシスは容態が急変するので、症状があると思ったら、様子見はせずすぐ獣医さんに診てもらってください。

上記の症状はわが家の猫の場合ですが、糖尿病の猫と暮らす飼い主さんが受診する判断基準として、少しでも参考になれば幸いです。


糖尿病発覚から1年間の治療費

糖尿病の治療費、ケトアシドーシスによる入院、退院後の定期検査、すべての費用を一覧でまとめました。

動物病院によって料金は違うと思いますが、年間でかかる治療費の目安にしてみてください。

再診料血液検査インスリン注射器消毒綿入院(8日間)
@500×26@3,100×26@4,000×3本@110×730本@300×11袋1回
13,000円/年80,600円/年12,000円/年80,300円/年3,300円/年105,000円


入院費を除いて年間治療費合計は、189,200円。

その他細々と費用があったりするので、だいたいひと月あたり、16,000円の治療費がかかる計算になります。

インスリン量を決めるための血液検査が、当初は一週間ごとに必要でしたが、現在は月に1回の定期検査で落ち着いています。

注射器は、1回使い切りで、1日2回インスリン投与をするので、年間にすると大きな金額ですよね。

消毒綿は、注射前に消毒する用なので、病院によっては処方がないかもしれません。

血糖値が落ち着き始めた2年目の治療費は、月1の受診、月1の血液検査と仮定すると、年間合計138,800円。

ひと月あたり、12,000円以内で収まりそうです。


猫の糖尿病は治る?飼い主の心構え

「飼い主と猫」のイメージ画像


猫の糖尿病は治るのでしょうか?

筆者の個人的感覚でいうと、インスリン離脱はできないのではないかと思います。

飼い猫とできるだけ長く過ごせるよう、日頃から意識していることや生活の変化をご紹介いたします。


インスリン注射は1日2回

インスリン注射は、1日2回、12時間おきに打ちます。

わが家は、午前午後ともに9時台に打っていますが、9時より早く家を出る予定がある場合は、何日か前から少しずつ時間を早めて投与し、飼い猫に負担がかからないように時間調整を行っています。

インスリン注射は、時間調整は可能ですが、1日2回は必須なので、旅行には行けなくなりました。

飼い猫は家以外の環境下では、ストレス性けいれんを起こすほどとても神経質なので、ペットホテルや身内に預かってもらうこともできません。

猫の糖尿病は、飼い主の生活に長期にわたって影響が出るといえるでしょう。


血糖値コントロールはなかなかできない

血糖値のコントロールは難しく、おそらく食べる量によっても、血糖値が変動しているのではないかと考えています。

わがコはこの1年間、食欲がなかった夏は血糖値が低く、涼しくなるにつれてよく食べるようになったので、インスリンが足りず、血糖値が高くなったように思います。

月1の血液検査では、何が原因で血糖値が増減しているのかがわかりにくく、数値によってインスリン量を調整していくので、対症療法でしかありません。

血糖値コントロールですら難しいのに、インスリンの離脱は、夢のまた夢と思われます…。


日々の変化を見逃さない

インスリン注射が2時間遅れぐらいを境に、多飲多尿の症状が出たり、おしっこの臭いがツンとした臭いから、少し甘めな臭いに変化したりします。

わが家の場合は、体調の変化が表れてから、注射時間きっちり12時間おきを2回ほど守ると、多飲多尿などの症状はなくなり猫が落ち着きます。

インスリン投与の時間を安定させたくても、猫に合わせた生活はなかなか厳しいのも現実で、日頃から猫の様子を注意深く観察して、変化に対応できるよう心構えが大切だと思います。


低血糖の症状が出たらすぐに病院へ

糖尿病の猫でも、低血糖になることがあり、対応が遅れると脳に重大な障害を起こすそうです。

低血糖の疑いがある症状は、以下の通りです。

  • けいれんを起こす
  • 意識がない
  • ぐったりとして動こうとしない
  • 下半身が動かなくなる
  • よだれを垂らす


低血糖を起こす原因は、以下のような例があります。

  • 誤ってインスリンを過剰に投与してしまった
  • 注射を打ったことを忘れてもう一度打ってしまった
  • インスリン量を守っていたが猫の食事量が少なかった
  • インスリンを打った後に猫が食事を嘔吐した
  • 空腹時に過度な運動をする
  • 強いストレス禍で興奮状態になる


低血糖になった場合は、かかりつけの動物病院にすぐさま連絡を取り、対応を相談しましょう。

診察時間外や休診日の場合など、自宅でできる応急処置には以下のようなものがあります。

  • 猫が食べられそうなら「ちゅーる」を与える
  • ガムシロップを少量シリンジで経口投与するか口内に塗りつける


高血糖よりも恐ろしいのは低血糖だと、かかりつけの獣医さんもよく言っています。

ガムシロップ、糖を配合した液状のおやつや食事を常備しておくこと、インスリン投与後の血糖値が最も低くなる時間帯を、日頃から把握しておくようにしましょう。

ちなみにわが家では総合栄養食なら成分関係なく、量のみ計っていますが、ちゅーるなどのおやつ(一般食全て)は、一切与えなくなりました。

ちゅーるを常備していますが、あくまで低血糖になった時の応急処置用にしています。


【まとめ】猫の糖尿病は寿命まで生きるためにサポートが必須!

猫の糖尿病の症状、治療法、治療費、糖尿病性ケトアシドーシスについて、紹介してきました。

1日2回のインスリン投与、定期的な受診、食事管理など時間的・金銭的負担はありますが、飼い主の適切なサポートで、糖尿病を患っても寿命をまっとうできると筆者は信じています。

わが家の飼い猫はケトアシドーシスで一時は重篤な状態になりましたが、今では元の体重近くまで戻り、同居猫と鬼ごっこができるまでに回復しました。

愛猫が糖尿病と診断されて不安な思いをしている飼い主さんに、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。


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